8月2日、伊那市のJA上伊那本所に石川県のJAのとの藤田繁信組合長ら5人が令和6年能登半島地震に対する復興のお礼に訪れた。JA上伊那は金融移動店舗「かみま~る号」で災害支援。来組当日は西村篝組合長や下島芳幸専務が出迎えた。
JA上伊那は地震発生直後から支援を打診。長野県信用農業協同組合連合会から農林中央金庫、石川県信連を通じて被災地の被害状況や支援の必要性などを確認したところ、「JAのと」より支援要請があった。2月1日には出発式が行われ、支援物資やJA上伊那役職員の思いを乗せて石川県へ向かった。
JAのと珠洲支店は地盤が大きく傾き、建物やATMの損傷も激しく営業再開が見通せない状況だった。1月15日からはJAのとが所有する金融移動店舗で午前中のみの臨時営業を開始。2月5日からはJA上伊那の金融移動店舗も営業を開始し、1台は入出金を要する取引、1台は事故届の受付等と業務を分けて対応した。2月26日、珠洲支店の信用共済窓口が旧支店に仮移転し営業を再開したため、3月6日に返却された。
JAのとの藤田組合長は「珠洲支店は金融移動店舗が2台あったからこそ運営できた。本当に助かった」と感謝を述べた。