リンゴの早生種「サンつがる」出荷始まる 豊作傾向・食味良好

JAあづみ
傷の有無や色づきを確かめ選果機に流す選果員ら
傷の有無や色づきを確かめ選果機に流す選果員ら

JAあづみは17日、安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で、リンゴの早生種の主力「サンつがる」を初出荷した。
営農経済事業部果実課によると2024年産は春先の凍霜害の影響もなく、梅雨明け後の好天に恵まれ、食味・熟度ともに良好。甘酸のバランスが取れた夏リンゴらしい爽やかな味わいに仕上がったという。
選果所では、選果員約20人がキズの有無や色を確認し、ベルトコンベヤーに載せると、センサーやカメラが果実の糖度や大きさ、色づきを自動で判定。4等級に分けて箱詰めした。
初日は1800ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や中京、関西、九州市場に出荷。24年産は前年対比約4万ケース増の14万2440ケースの出荷を計画している。作業は8月下旬をピークに9月10日頃まで続く。10月上旬頃から、中生種の主力「シナノスイート」、晩生種の主力「サンふじ」は11月上旬に出荷が始まる見通しだ。
JAあづみりんご部会の佐原茂部会長(62)は「過去に例のない出来の良さ。味よし、見た目よしのリンゴを食べていただきたい」と力を込めた。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「今年は豊作傾向。市場の要望に応えた数量出荷で産地の力を示したい。他の品種に比べて鮮度が命のリンゴなので適熟収穫・出荷をお願いしたい」と話した。

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