菓子等でなしの魅力アピール 日本なし産地再生プロジェクト

JAみなみ信州
完成した商品をPRする参加者ら
完成した商品をPRする参加者ら

長野県と生産者、JAみなみ信州などの農業関係団体が協力して進める「南信州日本なし産地再生プロジェクト」は7日、飯田市の飯田合同庁舎で「日本なしを使用した菓子等商品」の記者発表会を開いた。日本なしを活用した菓子等を商品化し販売することで幅広い世代の消費者に日本なしの魅力を知ってもらおうと行っており、今年で2回目の取り組み。今回は地元の菓子店など13店舗が参加し商品を開発、さらに飯田短期大学と下伊那農業高校が地元菓子店とコラボレーションした商品も完成した。各店舗担当者、開発に携わった学生らおよそ30人が参加し商品の魅力を伝えイベントをPRした。
開発した商品は和菓子、洋菓子、サラダなど様々で、実際に8月15日~10月15日までの2ヶ月間、参加店舗で販売する。下伊那農業高校食品科学班は信州飯田の菓房「田月」とのコラボレーションでヨーグルトムースとオムレットスフレを考案。メンバーの熊谷梨音さん(16)は「梨の食べられる夏をイメージして爽やかでさっぱりとした味わいにこだわった。日陰で涼み、夏を感じながらぜひ外で食べてもらいたい」と話した。
主催する長野県南信州農業農村支援センターの小林健次所長は「地元菓子店の皆さん、新たに学生の皆さんにも協力いただきPRの幅が広がった。ぜひ商品を多くの方に手に取ってもらい、産地を一緒に盛り上げてもらいたい」と話した。
同プロジェクトは2027年度までに魅力ある産地づくり~稼げる産地の再構築~」を掲げ、なしの生産面積の拡大、早期多収省力栽培技術導入を図っている。さらに(1)人材確保(2)技術開発(3)品種育成(4)販売戦略の4つの課題について関係者が様々な角度から取り組み、産地一丸となって生産振興に取り組んでいる。

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