五平餅の贈呈 食育として郷土食を伝承

JA上伊那
五平餅を手渡す下島専務(右)、受け取る小平学校長
五平餅を手渡す下島専務(右)、受け取る小平学校長

伊那市で五平餅を製造する株式会社鈴平とJA上伊那、上伊那農政対策委員会は、管内の小学1年生を対象として上伊那産の米を使った五平餅を贈呈している。2024年度はJAが原料米の提供を始めてから15周年となる節目の年。管内8市町村の37校、1126人分を各学校の給食に合わせて贈呈する。19日、JAの下島芳幸専務らが飯島町の飯島小学校を訪れ、小平利哉学校長に手渡した。
この取り組みは地産地消の促進と地域の食文化の伝承を目的に毎年行っている。同社が2008年から伊那市内の小学校を対象に贈呈をスタート。10年からはJAが原料米を提供し、12年にはJAからの提案で上伊那全域へと範囲を広げた。10年から今年までの米の提供量は約460トン。人数は約2万人におよぶ。
下島専務は「上伊那の味を覚えて、大きくなっても上伊那産を食べてもらえるよう、食の面からもしっかり育ててもらえれば」と期待。小平学校長は「五平餅は児童のみならず職員からも大変好評。地元の食材、郷土料理を大切しながら食育に力を入れていきたい」と感謝した。

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