グリーン長野もも部会の主力モモ「川中島白桃」の出荷が8月中旬本格化する。川中島白桃は、JA管内長野市川中島町地区発祥の晩生品種。大玉で果肉が締まり、糖度が高いのが特徴。今年は、凍霜害もなく、着果量は良好。モモ全体的に生育期の高温と梅雨時期の天候により生育が前進した。なおも続く高温により、熟度が着色に比べて進んでいるため、JAでは適期収穫によるロス削減を呼びかけ、高品質なモモの出荷で、市場からの信頼を得、取引単価向上と生産者手取りの確保・向上につなげる。
同部会では8月9~12日、12会場で川中島白桃・黄金桃の出荷講習会を開催。11日に篠ノ井の東部青果物流通センターで開いた講習会には生産者約50人出席し、営農技術員が前半品種の選果結果などを踏まえて注意点を指導。適期収穫によるロスの削減に加え、生産者の予備選果の徹底、収穫コンテナに入れる際に縫合線の向きをそろえることなどでJA流通センターでの選果効率向上と経費の削減による生産者の手取り向上につなげていくことを確認した。生産者は、「川中島白桃と黄金桃が後半の山場になるので、遅れないように収穫して、苦労をお金にかえられれば良い」と話した。
JA販売担当者によると、川中島白桃で10万3千ケース(1ケース=5kg)を計画。全体で加工用を含むモモ全体では1,945トンの出荷を計画し、関西、関東、中京、地元市場出荷、また、市場を通じた輸出や、生協等の企画販売などを行っていく。休市後、8月15日本格化、19日ころまでのピークを見込む。