ジュース用トマト機械収穫試験

JAグリーン長野
機械収穫されたトマトの品質をチェック
機械収穫されたトマトの品質をチェック

JAグリーン長野営農販売部は8月5~7日、長野市松代町の営農生産組合ファーマーズ松代の協力を得て「ジュース用トマト」の実証試験ほ場で「機械収穫」を行った。各種作業の機械化(スマート農業化)による栽培の効率化や省力化を検証し、今後の生産拡大の一手として検討するための取り組みだ。
両日とも、同組合生産者3人とJA職員、機械オペレーターが参加し、加工用トマト収穫機を使用し収穫。トマトを株ごと刈り取り、コンベアの上で果実と茎に分ける。分けられた果実を人間が機械上の作業台で規格に満たない傷果を取り除く。規格に見合う果実は、そのままコンベアに乗り、KTMの後ろについて走る運搬機上のコンテナに収穫される。
機械オペレーターの運転の元、生産者やJA職員が選別作業や運搬車の運転を行った。機械トラブルにより作業の一時中断もあったなか、3日間で約20アール・約8トンを収穫。除草対策が間に合わず、収穫量に影響したが、機械収穫によるロス果分も踏まえて概ね想定した収量を確保できたという。作業を担当した松木洋史さんは、「今年課題となった除草対策や、収穫機械の借用経費なども含め、次年度も再度栽培試験を行うことを検討したい」と話した。JAでは、この結果を組合や加工業者などとも共有し、課題の洗い出しなどを行い、事例紹介や生産拡大につなげていきたい考えだ。

MENU