JAあづみ花き専門委員会は1日、安曇野市役所で第45回花き品評会(切り花一般部門)を開いた。より多くの市民の目に留まるよう2年連続で、同所で開催した。
管内生産者19人が、10品目137点の切り花を出品。花き専門家4人が入賞作12点を選出し、最優秀賞の長野県知事賞には太田明久さん(=堀金)の小菊が輝いた。
JA営農経済事業部農産課によると、2024年は小菊やアスターなど、盆花の開花が例年よりも早く盆花に係る出品点数が増加した。トルコギキョウは終盤となっているが、ボリュームがあり発色の良い作品が数多く出品され、見応えのある豪華な品評会となった。
審査には県農業技術課や松本農業農村支援センターなどの4人が参加。草姿や形状、病害虫による傷害の有無、芽かきなどの栽培管理が正しく行われているかなどを審査。
松本農業農村支援センター技術経営普及課の三宅明子主査は「春先の高温や多雨の中で素晴らしい品質の数々だった。全般的にボリュームがあり、しなやかな枝ぶり、発色の良さなど生産者の技術力がうかがえる」と講評した。
同品評会は管内の花き園芸事業総合的発展振興のため、生産物を一堂に展示し、商品性の追求と栽培技術の向上を目指し、優良栽培農家を表彰している。受賞者は2025年3月開催予定の24年度花き専門委員会総会で表彰する。
塚田高裕委員長は「市役所で開催したことで安曇野でも多彩な花が作られていることを知ってもらえる機会になった」と強調した。
入賞者は次の通り。かっこ内は地区名。(敬称略)
▽優秀賞=手塚佳一(三郷)、唐澤秀昭(堀金)▽優良賞=小林寿次(堀金)、太田明久(堀金)▽金賞=望月勝志(穂高)、塚田高裕(堀金)、北林秀明(堀金)、矢口博茂(堀金)
▽敢闘賞=丸山眞登(豊科)、栗原郁雄(穂高)、吉田雪子(穂高)