JA松本ハイランドが高齢者の生きがいづくりや仲間づくり、健康づくりを目的とした学習の場として開講する「はつらつ大学」は8月6日、今年度第4回目となる講座を松本市のJAグリンパルで行い、14人が受講した。
今回の講座では防災講座として「高めよ防災力」~その時に備えて~と題し、元自衛官である松本市危機管理課地域防災マネージャーの宮坂政行さんが登壇。災害や防災の基礎知識、地震の危険性、命を守る日頃の備え・避難などについて受講者に伝えた。防災意識と地域の防災力の向上を図り、災害発生時、命を守るために必要なことを学んだ。
講座では令和6年能登半島地震の現場に赴き体験した出来事を参考に、松本市が被災地になった場合を想定して避難所先での具体的な訓練の推進、段ボールベットの有効性、災害対策トイレの使用方法について詳しく説明した。
受講者からの「災害に遭遇した際、情報はどこから得るのが一番良いのか」という質問に、宮坂さんは「避難所や交通情報などを発信している松本安心ネットを活用してください」と話した。ほかにも参加者に一番伝えたいこととして「災害は準備していれば助かる命が多い。自分の命は自分で守り、大切な人の命も救ってほしい。今日の帰り道から道路状況の確認や避難場所について家族で話し、防災意識を高めてもらいたい」と願いを込めた。