JAみなみ信州は7日、松川町の同JA松川インター選果場と飯田市の同JAいいだ果実選果場で同JA今シーズン梨のトップバッター「幸水」の選果を開始した。昨年と同日の初選果を迎えたこの日は飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村から集められたおよそ3.9トンの幸水を選果・箱詰めし、同J県内と中京の市場へ出荷した。今年は梅雨明け後の好天で日照時間が十分に確保できたことから、この日選果された梨の平均糖度が13度以上と初日からしっかりと甘みのある梨が出荷された。
同JA営農部によると今年は受粉期の天候に恵まれ着果量がしっかりと確保でき、梨全体では昨年を上回る4,334トン(前年比119.3%)、幸水も1,400トン(前年比119.3%)の出荷を見込んでいる。降雨が少なく小玉傾向であるが、その分糖度が高い。今月16日~24日をピークに9月3日頃まで中京をメインに県内、関東、関西へ出荷していく。
同JA営農部果実柿課梨チーフの牧野友宏技術員は「生産者は暑い中、収穫作業を行い良いものを出荷してくれています。甘くシャリッとしたみずみずしい梨は暑い夏の水分補給にぴったり。南信州のおいしい梨を食べて暑さを乗り切ってもらいたい」と話した。
同JAの梨リレーは今月30日頃には豊水、二十世紀、9月8日頃からは南信州特産の「南水」、9月下旬から洋梨「ラ・フランス」、「ル・レクチェ」の出荷へと続いていく。