生き活き寄席20年周年 あんしんして暮らせる里づくり目指して

JAあづみ
出演者や参加者による合唱
出演者や参加者による合唱

JAあづみ管内の住民らでつくるNPO法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしんの活動「“あんしん広場”生き活き寄席」が20周年を迎えた。
あんしん広場は、同JAの組合員や地域のお年寄りなどが会員となり、体操や折り紙、お茶などを飲みながらの情報交換を行う交流会のこと。高齢者元気活動と有償ボランティア活動を実践するあんしんが運営し、合言葉は「みんな繋がっている。地域からひとりぼっちをなくそう」。
いくつになっても地域で元気に暮らし、生きがいづくりを支えようというこの地域活動は、2000年から活動検討会が始まり、2001年2月から試験的に活動が始まった。
活動が本格化するなか、会員から先代林家三平師匠の夫人で、エッセイストなどとして活躍している海老名香葉子さんの講演が聞きたいとの声が挙がった。2003年、同法人の講演会に訪れた海老名さんは、あんしんの活動に共感。地域で元気に暮らす人たちを増やすため「安曇野に本物の落語を届けたい」と2004年、林家一門を送り、第1回目が開催された。24年に20周年の節目を迎え、農繁期の忙しい中でも、地域でたくさん笑って楽しめる憩いの場となっている。
7月25日、安曇野市の安曇野スイス村サンモリッツで『20周年記念“あんしん広場”全員集合 あづみの生き活き寄席』を開催。組合員や会員、地域住民ら約180人が参加。歌手による演奏や林家一門による落語が披露され、会場は笑いと活気の渦に包まれた。
今回は、海老名さんによる特別講演を予定していたが、体調不良により断念。21回目には出演したいとの思いが綴られたメッセージが披露された。
また、平和への願いを込めて海老名さん自身が作詞をした曲「ババちゃまたちは伝えます」を歌手のジョン・グレゴリさんが演奏し、大合唱が巻き起こった。
来場者の忠地恵子さんは「毎年楽しみにしている。海老名さんは残念だったが、今年もたくさん笑わせていただいた。来年も楽しみ」と話した。
同法人の池田陽子理事長は「地域の人々のおかげで20周年を迎えることができた。地域で一人一人が元気に“あんしん”して暮らせる里づくりを目指して活動を続けていきたい」と意気込んだ。

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