JAグリーン長野信更果実流通センター(長野市信更町)は8月5日、リンゴの早生品種「シナノリップ」の選果を始めた。今年は凍霜害など大きな被害も無く、玉肥大や着色も特に良く仕上がり、期待を寄せる。昨年とほぼ同時期に収穫を迎えている。
選果初日は、営農技術員を講師に、センター従業員が目合わせを行った。規格外品となる果実の形や傷の程度を確認。一部地区で降ひょうがあったものの、微細な傷は正品として選果するため、選果担当者は果面をしっかり確認し、選果開始後も営農技術員に都度確認しながら作業を行った。この日は、450ケース(1ケース=10kg)を光センサー選果機で選果し、出荷した。
収穫本格化を前に、りんご部会では8月2日に同センターを含む3か所で「収穫出荷講習会」を開催。営農技術員が収穫適期の判断や選果基準などを説明。収穫作業について、営農技術員は、1本の樹でも熟期がそろわないことを踏まえ、熟期を迎えたものから、3~4回に分けてこまめに収穫作業をすすめるよう改めて要請した。生産者は、「今年は色もよく入ってきていると思うので、色も味も良いものを収穫したい」と話した。
選果作業は、同センターと若穂果実流通センターで行う。シナノリップ導入後、販売7年目の今年も出荷量増加を見込んでおり、7,000ケースを地元、関西、中京、関東方面の重点取引市場へ出荷し、品質の良いシナノリップで信頼を得、「グリーン長野のリンゴ売り場」を確保していきたい考えだ。