ジュース用トマト収穫 地元の農業を知り収入は部活の活動費に

JAあづみ
出荷コンテナを積み上げる丸山さん(右)とコンテナを運ぶ生徒たち
出荷コンテナを積み上げる丸山さん(右)とコンテナを運ぶ生徒たち

松本市立梓川中学校は6日、同市梓川の畑で真っ赤に色づいたジュース用トマトの収穫作業をした。サッカー部や陸上部、バスケ部、吹奏楽部などに所属する1~3学年の生徒とJA職員ら約180人が参加し、地元農家の丸山貴史さん(40)の26.5アールの畑で作業をした。
キャリア教育の一環で地元の農業を学ぶために行っている活動。収穫作業で得た収入は部活の活動費などに充てている。今回で11回目。
作業前に梓川地域営農センターの青柳安定営農指導員は「枝を傷めないよう注意し、赤く色づいたものを丁寧に収穫して欲しい」などとアドバイスを送った。
生徒たちは、収穫に適した色のトマトを丁寧にもぎ取り、出荷用コンテナに入れていった。この日は、約360ケース(1ケース=22.5キロ)、8.1トンを収穫し、全量業者に出荷した。
吹奏楽部の2年生の女子生徒は「1個1個手作業で収穫することやトマトで一杯になったケースが意外に重くて、農業は思っていた以上に大変な仕事だと思った。普段何気なく口にしている野菜を残さず食べたい」と話した。
柳澤伸一主務教諭は「地元の農業を知り作業の大変さや苦労を味わうことで食へのありがたみを改めて感じて欲しい」と述べた。
JAと加工業者は、7月下旬に同校を訪れ、県下のジュース用トマトの栽培状況や収穫の仕方などを説明する事前学習を実施。生徒はジュース用トマトについて学んだ。

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