JAみなみ信州は2日、松川町の同JA松川インター選果場で早生りんご「シナノリップ」の出荷を始めた。昨年より1日遅いスタート。シナノリップは同JAで共選するりんごのトップバッターで、早生りんごの中でも食味や着色が良いとして市場からの期待も高い。この日は飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村から48コンテナ(1コンテナ約14kg)を受け入れ、選果員が一つひとつ丁寧に選果し県内、中京の市場へ出荷した。
同JA営農部によると今年は発芽期で昨年より10日ほど生育が遅れたが、4月が温暖に経過したため生育の遅れを取り戻し順調に進んだ。色付きがやや遅れているものの、食味も良く量や肥大についても平年並みの良い仕上がり。今年度シナノリップの出荷を約55トンと見込み、26日頃まで中京をメインに県内、関西の市場へ出荷していく。
同JA営農部果実柿課りんごチーフの今井悠哉技術員は「生産者が冬場から大切に管理してきたりんごが収穫時期を迎え、いよいよりんごのシーズンが始まった。爽やかな酸味のおいしいりんごに仕上がっている。夏のりんごを楽しんでもらいたい」と話した。
同JAのりんごリレーは8月16日頃に早生の主力「サンつがる」の出荷を予定。その後も品種を変え出荷リレーが続き、11月上旬にはりんごの主力「サンふじ」へと続いていく。