JA上伊那野菜部会は7月8日、伊那市の圃場でパプリカ出荷会議を開いた。生産者やJA担当指導員など7人が参加。今後の管理や出荷要領について確認した。
管内のパプリカの出荷時期は7月~11月。着果から収穫まで約50日と長いため、決まったピークはなく、期間内に定期的に出荷される。
今年度は6戸の農家が12アールで栽培。生育は順調だが、ウイルスの媒介昆虫であるアブラムシが例年より多いため、病害が懸念されている。また、これまで赤と黄の2種類を栽培していたが、まとまった量を確保するため、赤のみの栽培とした。
今後の管理についてはJA全農長野の職員が説明。パプリカは昼の温度が30度以上で着果率の低下や変形果の発生が多くなり、35度以上で生理落果も多くなることから、被覆資材や換気等で高温抑制をするよう呼びかけた。また、出荷要領確認後は圃場を見て回り、生育状況などを自らの圃場と見比べた。
JA担当指導員は「アブラムシ等による病害を防ぐため早めの防除を心がけてほしい」と呼びかけた。