JAあづみは24日、「あづみの月」のブランド名で販売する小玉スイカの出荷が始まった。24年産は6月下旬から7月中旬頃までの長雨等で糖度が上がるか心配されたものの、7月中旬以降の好天により糖度も高く順調な仕上がり。出荷開始は例年並み。
25日、安曇野市堀金のそ菜特産流通センターではJA職員が傷の有無や荷造りなどを確認し、秀から良までの3等級を玉の大きさで4階級に分け、糖度11度以上の品だけを選別。127ケース(1ケース=約10キロ)を関西方面に出荷した。
品種は皮が黒く果肉は鮮黄色の「イエローBonBon」。シャリ感に富んでいて、黄肉タイプとしては糖度が高くコクのある味わいが特徴。植え付けから概ね2ヵ月ほどで収穫ができ、水稲育苗後のハウスを有効活用できる利点がある。JAは、10年ほど前から小玉スイカの産地作りを進め、大阪中央青果を通じて「あづみの月」のブランド名で販売している。大きさは直径20cmほどで、重さは2~3キロと小ぶり。少人数家族の増加や冷蔵庫にそのまま入る便利さから、消費者に人気があり市場からの引き合いは高い。
出荷作業は7月下旬~8月9日頃まで。24年度の出荷計画は600ケース、販売額は120万円を予定している。
三郷地域営農センターの逸見守信課長代理は「過熟にならないよう計画的に収穫して欲しい。盆前の8月10日までに消費者に届けられるよう出荷作業を進めていく」と意気込んだ。