JAみなみ信州果実協議会と同JAは7月5日、桃、ぶどうの出荷が始まり今年度の果実生産が本格化する中、飯田市の同JA本所で2024年度果実販売対策会議を開いた。同JA桃・梨・りんご・ぶどう部会役員と同JA役職員、全農長野、市場関係者8社、輸送会社らおよそ60人が参加し、現在の生育状況や24年度の販売方針を共有し、市場関係者と情報交換をした。
あいさつしたぶどう部会の宮下幸一部会長は「厳しい生産環境の中ではあるが生産者は精一杯管理作業を行い、産地としてより良い果実生産に励んでいる。関係者の皆さまのご協力をいただき、南信州の果実をしっかり売り込んでいただきたい」と話した。
今年度は4月の温暖な気候推移で果樹全般に生育が前進し、凍霜害の影響もなく肥大も順調で平年並みの良い仕上がり。各品目で品質向上に取り組む中、桃をスタートに計画に沿った安定した供給と品目リレーにより南信州の売り場をつないでいく。桃・梨の「太鼓判」、ぶどうの「輝房®」などの高品質品のブランド力をさらに向上させ、適正価格での販売で生産者の手取り向上に取り組む。また梨、ぶどうでは海外輸出も強化する。
各品目の今年度の出荷量は桃798トン(前年比100.7%)、梨4,333トン(前年比119.3%)、りんご1,878トン(前年比98.9%)、ぶどう254トン(前年比115%)を見込む。
市場関係者は「果樹産地では年々生産量が減少していく中、南信州産の量がしっかり確保できれば有利販売も期待できる。販売の生産者のコスト高騰に応えられるような販売に精一杯取り組む。産地には高品質な果実の安定した生産をお願いしたい」とした。