JA信州諏訪の男性組合員向けグループ「弾男倶楽部(だんだんくらぶ)」は7月30日、茅野市のJA玉川研修センターで郷土食づくりを行った。受講生9人が参加。日常、仏事の料理や寒天を使った料理など、諏訪地方で昔から親しまれている料理の作り方を学んだ。
この日は、「油揚げ巻き」「糸寒天の酢の物」「サラダ寒天」「いもつぶし」の4品を調理した。
「油揚げ巻き」は富士見町や茅野市、原村に伝わる仏事の料理として伝わる一品。小麦粉を溶き卵などを入れて固めに練った後、刻んだサツマイモ、シイタケ、ニンジンなどと混ぜ、油揚げを巻いて味付けし、煮たものだ。
寒天は諏訪の名産。「糸寒天の酢の物」は糸寒天と夏野菜、酢などを和えてつくる。「サラダ寒天」は粉寒天、卵、ニンジン、キュウリなどを混ぜて固め、サラダ感覚で食す。2品とも、夏におすすめの寒天アレンジレシピとして紹介した。
「いもつぶし」はジャガイモを茹でて潰し、炒めたニンジンやネギを混ぜ合わせ、ラップを使い巾着型に丸める。諏訪地方で日常的に食べられている一品とのこと。
この日は、3グループに分かれて調理した。講師を務めたJA管理部協同活動推進課の小林明美担当から教わりながら丁寧に進めていき、2時間ほどで全品完成。一部を試食し、残りは各家庭に持ち帰った。また、受講生から要望のあったルバーブの調理方法として「ルバーブの塩漬けおにぎり」のレシピを紹介。事務局が用意した試食を皆で味わった。
受講生からは「チームプレーで『男の料理』を楽しめた。どのメニューもおいしい」「練習を重ねて自分でも作れるようになりたい」「講師に恵まれ、楽しく調理できた」との声があがった。