野菜の主力「夏秋きゅうり」出荷最盛期

JAみなみ信州
きゅうりを収穫する菅沼さん
きゅうりを収穫する菅沼さん

JAみなみ信州管内では夏秋きゅうりの出荷が最盛期を迎えている。夏秋きゅうりは同JA野菜の主力品目きゅうりのメイン品種。春きゅうりからバトンを受け5月12日から始まった出荷は8月上旬をピークに11月頃まで続き、抑成きゅうりへとつなぐ。同JAの夏秋きゅうりはピーク時の市場シェア率(名古屋中央卸売市場)が5割以上と中京圏への近さを活かした鮮度を保った出荷を行い、また値決め販売によって生産者の収入の安定に取り組んでいる。
猛暑が続くなか収穫最盛期を迎えた圃場では生産者が朝晩の収穫作業に汗を流している。飯田市の菅沼昭弘さん(65)は「今年の出来は上々。量もとれている」と話し、26日も朝と夕方に収穫作業を行った。「まっすぐでキズがない、規格に合った良いきゅうりをつくりたい」と、有機質を使った土壌にこだわり品種試験などにも挑戦する菅沼さん。今年は5品種を栽培し、全部で400株を定植した今シーズンは1,000ケース(1ケース5kg)の出荷を目指す。菅沼さんは「1年ごとに自分の気に入った品種に挑戦できるのもきゅうりの魅力。今年も暑さを乗り切り、できるだけ長く11月中旬まで収穫したい」と意気込んだ。
同JAでは今年度販売金額12億円(昨年比102%)、数量4,000トン(前年比110%)のきゅうりの出荷を見込んでいる。販売金額15億円を目標に掲げ施設化による品質向上や収量確保に取り組む中、露地栽培に対し比較的安価でできる簡易雨除け栽培をすすめている。現在管内で2軒の農家が導入し収量増や品質面で成果を上げており、さらに推進していく。

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