若手農業者の仲間づくり 省力樹形栽培を学ぶ

JAみなみ信州
圃場で北沢さんの説明を熱心に聞く参加者ら
圃場で北沢さんの説明を熱心に聞く参加者ら

JAみなみ信州まつかわ果樹部会梨専門部は6月28日、「梨若手生産者学習会」を初めて開き省力樹形栽培園地と苗木育苗園を見学した。松川はくだものの里として果樹栽培が盛んで、生産者・長野県・JAなどが行う「南信州日本なし産地再生プロジェクト」の取り組みもあり同部では梨の新規生産者・後継者が増えつつあり、省力樹形栽培に興味のある、梨栽培を始めておよそ5年目までの後継者や新規就農者を対象に参加を呼びかけ8人が参加した。普段の指導会などではなかなか聞きづらい基本的なことを聞く機会として、また生産者同士の仲間づくりの場として開催した。
この日の会場の園主で同部副部長の北沢章さん(67)は果樹栽培の大ベテラン。同プロジェクトでも省力樹形栽培「Ⅴ字ジョイント栽培」のモデル園地として積極的に産地振興に取り組んでいる。北沢さんは「課題もあるが収量面でも省力面でも期待できる栽培方法。ぜひ前向きに取り入れてもらいたい」と、省力樹形栽培のメリットやポイント、注意点などを話した。
参加した同町の伊藤祐哉さん(37)は「いずれ導入するためにも事前に園地を見せてもらい、勉強できてありがたい。コスト面や品種の選定が重要であることなどがわかり具体的にイメージできた」と話した。参加者は積極的に質問し意見交換を行い、次は薬剤防除と 棚の補修について学習会を開く予定。

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