JA上伊那野菜部会は7月9日、管内6会場でスイートコーン出荷会議を開いた。伊那市の旧JA手良支所構内の野菜集荷場で開かれた会議には生産者19人が参加。これから本格化する出荷に向けて収穫までの管理や出荷時の注意点などを確認した。
管内ではイエローとバイカラーの2種類を栽培。今年は播種時期となる4月下旬以降の気温が平年よりも高く、順調な生育となっている。出荷最盛期は7月下旬から8月上旬で、出荷量約5万6000ケース(1ケース10キロ)を見込む。
会議では、収穫適期になるとスイートコーンの果実部分の先端部が触って確認できるほどに肥大してくることや、粒の表面が滑らかに、光沢が出てくることを説明。高温傾向の今年は絹糸が出始めて18日目ごろ(平年より2日ほど早い)から収穫時期に注意し、適期を見極めるよう呼びかけた。また、アブラムシやアワノメイガなどの害虫の発生も早まっていることや、特に収穫時期の後半には過熟や萎びが発生しやすくなるため採り遅れに注意することを確認した。
JA営農経済部園芸課の小出順誠係長は「上伊那のスイートコーンは糖度が高く、市場からも需要がある。早めに登熟調査を行い収穫適期を見極めて、引き続き品質の高いスイートコーンを出荷してもらいたい」と呼びかけた。