モモ 主力品種出荷迎える

JAグリーン長野
出荷規格を見本果で確認する生産者
出荷規格を見本果で確認する生産者

JAグリーン長野の主力果実「モモ」が7月下旬、本格出荷を迎える。生育期に高温・干ばつが続き、梅雨にまとまった雨もあったために生育が前進。昨年より2日ほど早い。摘果の段階から着果量は多く豊作を見込み、高温による水不足で玉肥大はやや小ぶりではあるものの、収穫までの最後の一伸びも含め、市場の求める15・16玉中心の販売に期待がかかる。昨年度凍霜害による数量減少分を取り返すべく、積極的な出荷で生産者手取りの確保・向上をめざす。
グリーン長野もも部会では7月18日・19日に9会場で目揃会を開催。長野市川中島町のJA川中島支所会場には生産者30人が出席。営農技術員が販売情勢と出荷規格、出荷上の注意点を説明した。今年はモモせん孔細菌病の被害は少ないものの、収穫前の降雨で収穫後・輸送中などに発症する灰星病のまん延が懸念されるため、防除の徹底を営農技術員が要請。また、遠方の重点市場への輸送について、収穫後市場に着くまでに日数がかかることも踏まえ、気持ち早めの収穫を心がけるよう促した。生産者の一人は、「後手後手になって過熟にならないように、早めの収穫していけるように気を付けたい」と話した。
JAでは7月下旬を主力の「あかつき」「川中島白鳳」の出荷ピークと見込み、市場へと情報を伝達。8月上旬出荷の「なつっこ」、中下旬の「川中島白桃」へとグリーン長野のモモ売り場を広げていきたい考え。あかつき・川中島白鳳で415トンを、関西・中京・地元・関東の市場へ出荷する。

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