JAグリーン長野花き部会菊専門部は7月18日、「量販店向けコギク」の目揃会を長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで開いた。専門部員43人が出席。相対取引期間や出荷規格、荷造り上の留意点を確認し、「予約相対期間中の1本でも多い出荷」へ意欲を高めた。
コギクは花き部会主力の品目で、定年帰農者や花き栽培初心者など、毎年新規栽培者も増えている品目。量販店等の盆需要に即し相対取引期間を設けて出荷することで、手取りの安定化を図っている。今年は新規3人を含む39人が相対期間に30万本・期間外含めて35万本の出荷をめざして取り組んでいる。
目揃会では営農技術員が、出荷に関し規格や収穫の見極めなどを説明したほか、量販店向け出荷規格用に草姿を整える下葉・側枝の処理や箱詰め方法を実演した。今年は高温と梅雨のまとまった雨により生育が前進、昨年より2日早い6日から出荷開始。前進傾向のため、収穫時の蕾は、5段階のタイミングに分けたうちの「2番目に固い」状態で収穫することを要請するとともに、見本を専門部員に示すと、部員は見本で蕾の固さを目合わせしながらうなずいていた。
戸谷一芳専門部長は「今年は早めに進んでいるので、健康に留意しながら大いに出荷していこう」と仲間に呼びかけた。
予約相対取引期間は7月13日から8月12日。7月22日以降は、出荷日を1日増やし週4日集荷・出荷し、需要に即した安定量の出荷と取引先からの信頼獲得・取引拡大をめざす。あわせて、JAでは、コギクのさらなる生産拡大へ広報誌等で栽培者募集を続けていく考えだ。