飯島町で地域の農業を担っている有限会社水緑里七久保は7月6日、同社の圃場でレディーススマート農業講習会を開いた。同社の創立20周年記念事業の一環で、今回が初めての開催。農業をもっと身近に感じてもらうため、操作に慣れれば女性や子供でも簡単に草刈作業ができるラジコン草刈機を体験した。この日は町内から8人の女性が参加した。
同講習会は上伊那農業農村支援センターやJA上伊那の協力のもと開催。同支援センターの女性職員が講師となり、参加者と同じ目線で操作方法を説明した。
はじめに参加者は、ラジコン草刈機の特徴を学習。導入費用がかかるものの、斜面45度まで作業ができることや、手間のかかる草刈作業の省力化、正しい操作で作業の安全性を高められることなどを学んだ。
その後、職員や社員に教えてもらいながら1人ずつ、操作時の感覚や注意点を確認した。この日、初めてラジコン草刈機を操作したという参加者は「進行方向などの細かな調整に慣れるまでが大変だったが、慣れてしまえば簡単に操作できた。広い面積を簡単に刈り取れ、次世代の農業には必要になっていくと感じた」と話した。
同社の竹澤秀幸代表取締役社長は「担い手が少なくなってきている現在、性別や年齢に関係なく農業に関わってもらえるきっかけになればと企画した。少しでも多くの方に、農業に興味を持ってもらい、それが地元の活性化につながればうれしい」と話した。