JA松本ハイランドすいか部会研究部は7月9日、松本市のJAすいか共選所で「すいか前半試験品種試食検討会」を開催。同研究部員とすいか部会役員、種子メーカー、JA役職員ら37人が参加した。気候条件や収穫時期、品質、収量性など、より産地に適合した品種を検討することが狙いだ。
同検討会では研究部員とすいか部会役員のほ場より、前半品種として導入されている「祭りばやし777」と試験品種3種を用意。参加者は、品種名を伏せた状態のすいかの外観や打音、糖度を確認したのち3それぞれの品種を順番に試食し、甘さや果肉色、果肉硬など全5項目を記入した後、それらを基に5段階で総合評価を決めた。その後、同研究部の中野識文研究部長から、品種の紹介、試験品種の生育状況や生育する上での注意点を説明した。
中野研究部長は「品種の検討を始めて3年目となり、評価と生育状況次第では来年度本採用となる品種も出てくる大切な年となった。慎重に検討を重ね、暑さや病気に強くこの先も産地を守っていけるような品種を採用したい」と意気込んだ。
同研究部では、今回選定された品種を来年度以降すいか部会全体で試験栽培を行うほか、8月以降の品種の切り替えにあわせ、シーズン後半に適した品種を検討するため、後半品種の検討会の開催を予定している。