JAみなみ信州いいだ果実選果場と松川インター選果場は桃の同JAメイン品種「あかつき」と「千曲白鳳」の出荷を始めた。昨年と同日となった初選果は同飯田市、松川町、高森町、喬木村、豊丘村の生産者から539コンテナ(1コンテナ9kg)約4.8トンの桃が集まり、選果員がひとつひとつ丁寧に選果し、同JA直売所、県内・関西の市場へ出荷した。
今年の開花時期は昨年よりも7~10日ほど遅く経過したが、4月以降の温暖な気温推移で順調に生育が進んでいる。肥大、色付きともに良い仕上がりで、今後梅雨が開け日照時間が確保できれば糖度もさらに上がってくる見込み。
「あかつき」「千曲白鳳」はこの2品種で桃全体の約9割を占める同JA主力品種。今年度桃全体で798トン(前年比100.7%)の出荷を見込み、中京・関西をメインに県内、関東、九州と全国へ出荷する。7月27日頃をピークに8月10日頃まで出荷が続き、8月1日頃から始まる晩生種「川中島白桃」へバトンをつなぐ。同JAは光センサーで測定した糖度13度以上の最高品質商品「太鼓判」をブランド化し販売している。ふるさと納税返礼品としても人気が高く、同JA農産物総合DMセンターの通信販売、オンラインストアなどによる直販事業も強化し生産者の手取り向上に努めている。
同JA営農部果実柿課桃チーフの片桐将史技術員は「生産者が1年手をかけ丹精込めた桃がいよいよ収穫を迎えた。香りや食味が良いおいしい桃に仕上がっている。ぜひ全国の皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。