JA信州諏訪は7月9日、諏訪市後山地区でリンドウのほ場巡回を行った。生産者、JA職員、市場担当者計6人が参加。最需要期の盆・彼岸に合わせた高品質なリンドウの出荷に向け、情報交換を行った。
JA管内は県内トップのリンドウの産地で、主に同地区と茅野市で生産している。2024年度は6月22日に初出荷。最盛期は8月上旬頃を見込んでおり、11月上旬頃まで週3日、全国の市場に出荷する計画だ。
参加者はこの日、生産者3人のほ場を巡回した。草姿や生育状況、ほ場の管理方法を見て回り、アドバイスをし合うなどした。
同市の金子利美さん(74)は栽培を始めて今年で54年目となる。金子さんは「ほ場巡回は他の生産者の良い栽培管理方法を知ることができる。目ぞろえの機会になり、品質の統一につながる取組みだ」と話す。また、「現在は、天候の影響で丈が伸びにくく花の大きさがやや小ぶりではあるが、発色の良いリンドウに仕上がっている。引き続き病気や病害虫に注意しながら順調に出荷していきたい」と抱負を語った。
岐阜花き地方卸売市場営業部の衣斐紀明次長は「最需要期の出荷に向けて栽培管理を進めて頂いていることが良く分かり、とてもありがたい。信州諏訪のリンドウは高品質なため、たくさんの花屋が心待ちにしている。ぜひ多くの出荷をお願いしたい」と総評した。