「イネの生育向上」と「環境にやさしい農業」につながる中干し行う

JA信州諏訪
中干しを行っている水田のようすを確認する矢ケ崎さん
中干しを行っている水田のようすを確認する矢ケ崎さん

JA信州諏訪管内の諏訪湖周辺では、6月下旬から7月初旬まで中干しを行った。諏訪市の矢ケ崎岩男さん(76)は、「イネの生育向上」と「環境にやさしい農業」につながる稲作の重要な行程の1つとして取組んでいる。
中干しは水田の水を抜き、土壌にひびが入るまで乾かす作業。根腐れを防ぎ、過剰な分げつの防止や刈り取りの作業性を高めることができる。また、中干しを延長し田んぼに水のない期間を長くすることで、水田からのメタン発生の減少、CO2削減に繋げることができる。
矢ケ崎さんは2024年度、「あきたこまち」「つきあかり」約16ヘクタールを栽培する。田植え後の天候不順で生育は遅れ気味だったが、6月中旬頃から平年並みの生育となり、順調に進んでいる。
中干しは6月26日から水田への入水を止めて始めた。現在は降雨により土壌は完全に乾いていない状況だが、「稲作するうえで中干しの行程はとても大切。効果がしっかり表れるよう好天を願いたい」と期待を込める。
稲刈りは9月10日頃から行う予定。「今年はコメの価格が良いこともあり、張り合いで作業している。高品質なコメがたくさん出荷できるよう、適期収穫を行いたい」と話している。

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