JAながのではプラムの出荷が始まっている。管内では昨年より2日早く6月20日須高ブロックの初出荷を皮切りに、昨年より1日早い6月24日にみゆきブロック、また昨年より2日早く6月26日には志賀高原ブロックで出荷開始となった。
早生種の「大石早生」や中生種の「ソルダム」、晩生種の「太陽」を中心に十数種類の品種の出荷を見込んでいる。本年は 2月末まで暖冬傾向により生育が昨年に比べ早まることが予想されたが、3月にかけて降雪が続いたことにより生育が一時停滞、それにより発芽が遅れ昨年より10日遅い開花で、昨年より13日遅かった。また、4月中旬にかけて、高温が続いたことにより、生育スピードが前進し満開で、昨年の8日遅い所まで落ち着いた。山手側では3月上旬に積雪があり、圃場に入れず発芽前防除が遅れてしまい、ふくろみ病の発生が多く見受けられた。4/10、5/10において低温もあったが凍霜害による結実不良はほとんどなかった。
6月25日、みゆきブロックではみゆき果実共選所(中野市豊津)で大石早生(プラム)の目揃会を開催した。みゆきスモモ部会員(生産者)が参加し、出荷規格についての説明や荷造り作業についてJA職員が説明した。同スモモ部会の小林伸健部会長はあいさつの中で、「出荷時にはプラムの色、赤と青を混ぜないように注意してください。選別・区分けはしっかり行いましょう」と述べた。
プラムの栽培が盛んなみゆきブロック豊田地区(中野市豊津・永江・上今井)では、昼夜の気温差が大きく降雨が少ない事から高品質なプラムが生産され、令和4年度の販売額は過去最高の2億円超となるなど栽培に力を入れている。生産者は「品質チェックをしっかり行い、消費者においしいプラムで初夏の味を楽しんでいただきたい」と話した。