品質そろえ信頼確保 ぶなしめじ目揃

JAグリーン長野
出荷物の状態を見ながら目をそろえる生産者
出荷物の状態を見ながら目をそろえる生産者

JAグリーン長野ぶなしめじ部会は7月4日、ぶなしめじの目揃会を開いた。需要が落ち込む夏季においても、生産者間で品質を揃えて出荷し、市場からの信頼の確保と、需要期の売り場の確保をめざすもの。生産者3戸が集まり、販売情勢や夏季期間の出荷見通しなどを確認した。
目揃では、規格ごと箱詰めされた出荷物を見ながら、株や傘の大きさや重さ、荷姿などを確認。営農技術員は、若干の採り遅れや水分過多を懸念し、「採り遅れ」と「湿度調整」に気を付けるよう呼びかけた。
販売情勢では、春季は野菜の出荷量不足などによってキノコ需要が高まり、販売数量・金額ともに安定していたことをJA販売担当者が報告。夏季は、潤沢な野菜出荷量により例年需要が落ち込むため、各戸で生産量を減産して対応しつつ、一定の需要に応えていく方針を確認。あわせて、需要期に備え、施設内整備などに取り組み、安全衛生環境の整った安全安心な生産をすすめることを呼びかけた。
宮崎貞幸ぶなしめじ部会長は「これから販売環境が難しい時期に入るが、秋に向けてそれぞれつながっていくように(目揃いなどを生か)してもらいたい」と話した。
部会では、7月に県外市場視察や全戸衛生巡回などを行い、市場関係者への生産資材価格高騰分の価格転嫁や輸送運賃の低減化を要請していきたい考え。

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