JAグリーン長野と長野農業農村支援センターが開く「花きセミナー」が6月30日、最終回を迎えた。JA花き部会主力の「トルコギキョウ」の作業体験などを通じ新規栽培者の募集やその他花き品目の紹介を目的としたもの。トルコギキョウの定植時期の2月に開講し、作業時期に合わせて計4回開催。既存の生産者のほ場提供など協力を得、作業の流れやポイントなどを現場で体感し、栽培へのイメージを膨らませてもらう。途中参加を含む5人が受講した。
最終回は、長野市青木島町のほ場でトルコギキョウの「収穫」を体験。生産者とJA職員から収穫作業の流れや方法を聞き、開花輪数を収穫の目安に受講生が収穫。収穫物を出荷用の草姿にするため、規格に沿って芽整理や丈の調整を行うなど、荷造りも体験した。受講生は、「収穫まで来て病害などで収穫できないというものも見てショックを受けたし、どれだけ苦労されているかも体感した。1本1本が生産者さんの“宝”なので、収穫作業は特に緊張したが、やりがいを感じた」と話し、栽培に意欲を見せた。ほ場主で、自身も定年後にトルコギキョウ栽培を始めた武田佳信さんは、「栽培の経験は無かったが、JAの指導通りにやっていればちゃんと収穫を迎えられるし、大変なこともあるが楽しい。先輩の生産者さんもみな優しく、ぜひ仲間になってもらえたら嬉しい」と呼びかけた。JAでは、今後受講生個々の状況や要望に応じ、個別に指導・支援を行う。また、他主力品目の「シャクヤク」や「コギク」の新規栽培者募集に向けて、6月28日・7月6日に説明会を開くなど、花き栽培への興味関心を促すとともに、これを通じた栽培者の確保に取り組む。