JAあづみ豊科支所は25日、安曇野市の同所で毎年恒例「第5回ジャンボ玉ねぎコンテスト」を開いた。1支所1協同活動の一環で、豊科地域で盛んに栽培されているタマネギの生産振興や産地化を進めようと2019年に始まった。
「大きな玉ねぎ部門」には甘-70の部とネオアースの部に計25点、ユニークな形部門には6点の応募があった。大きな玉ねぎ部門の2品種の横綱には赤澤喜夫さん(=南穂高)の四股名「澤の海」と「喜の山」が輝いた。
同コンテストは大相撲に見立てたユニークな企画で、生産者は「所属部屋名」や「四股名」、「得意技(おすすめレシピ)」などをエントリーシートに記載して応募する。
会場には出品タマネギがズラリと並び、大きさと重量の計測が行われた。ユニークな形部門では、同地域の理事や営農センター長ら審査員6人の投票で特別賞を決めた。
24年産は玉伸びのする5月上中旬に雨が少なく、小玉傾向だが、「澤の海」はネオアースの横綱では歴代最大の13.27cmで、「喜の山」は甘-70の横綱では歴代2位の14.30cmだった。出品者からはべと病など栽培に苦慮する声も聞かれたが、大関賞(2位)を獲得した岡村公夫さん(73)は「こうした遊び心のあるコンテストも生産振興するうえで必要だと思う」と笑顔で話した。
加藤岳彦支所長は「安曇野の特産品であるタマネギをPRし、農家手取り向上の一助になれば」と願った。
今後、同所入口付近に展示スペースを作り7月中旬頃まで飾る予定だ。