初夏の果実 すもも「大石早生」出荷最盛期

JAみなみ信州
丁寧にすももを収穫する小澤さん
丁寧にすももを収穫する小澤さん

JAみなみ信州管内では16日から始まったすもも「大石早生」の出荷が最盛期を迎えている。喬木村の小澤博さん(79)のお宅では19日から収穫を始めた。約40本の大石早生を栽培する小澤さん宅では、今年は天候不良により着果が少なく例年の3分の1ほどの約170ケース(1ケース500g×10パック)の出荷を見込んでいる。「今年は収量が少なく残念だが、すももを楽しみに待ってくれている人たちが大勢いる。自分自身も、家族もすももが好き。1週間ほど追熟させておいしく食べてもらいたい」と話した。
同JA営農部によると今年度は3月の低温で開花時期が10日ほど遅れたものの、収穫前の気温が温暖であったことから生育が進み昨年より2日早く出荷が始まった。生育は順調で肥大も良好で良い仕上がり。春先の降雨の影響による収量減を見込み、15トン(前年比65.5%)の出荷を予定している。今週をピークに7月5日頃まで出荷し、ソルダムや貴陽などすももの品種リレーが8月2日頃まで続く。
同JA営農部果実柿課すももチーフの片桐俊太郎技術員は「梅雨の時期となり生産者は雨の中でもカッパを着て収穫し、短期集中の収穫作業を行っている。手間をかけ丹精込めたすももを食べて初夏を感じてもらいたい」と話した。

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