カーネーション出荷目ぞろい会 品質差減らし信頼される産地へ

JAあづみ
出荷規格を確認する部会員たち
出荷規格を確認する部会員たち

JAあづみカーネーション部会は19日、安曇野市堀金烏川のそ菜特産流通センターで出荷目ぞろい会を開いた。部会員やJA職員ら5人が参加、営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員が販売情勢や出荷規格、荷造りの注意点などを説明した。
2024年度は栽培面積52.5アールで3,800ケース(1ケース=100本)、販売金額は2,000万円を見込んでいる。
同課によると24年産は、生育期の朝晩の気温が低かった事により、生育が若干遅れ気味だが、ボリュームはあり品質は良好。圃場巡回や出荷目揃い会で品質差を減らし、徹底した選別により信頼される産地形成を進めていく。
小山営農指導員は販売情勢を「幅広い客層から受入れられている。在庫能力も高いため、今後も需要が増える見通しだ」とし、「切り前は時期によって柔軟に対応する必要があり、6月~8月末まではやや硬め、9月以降は気温によって緩めにするなど品質や荷造りを統一して欲しい」と呼び掛けた。
カーネーションの販売はネットや予約相対取引が中心で、買い手は荷物を見て買わない傾向にある。品質が悪いと荷物の産地表示で買い手から避けられてしまうため慎重な選別が求められる。現在、ブライダルや葬儀など多用途に向いて人気があるピンク系の色目を中心に、白や複色など多くの品種の出荷を要望されている。
1番花は6月下旬から7月上旬、2番花は8月下旬頃を出荷ピークに、関西・中京方面の市場に出荷する。出荷作業は11月上旬頃まで続く見通し。
唐澤秀昭部会長は「病害虫に気をつけるとともに厳正な選別により産地の評価に繋げたい」と意気込んだ。

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