入笠牧場に入牧 栄養豊富な牧草をたくさん食べて健康に

JA上伊那
健康チェック後、元気に走り出す牛
健康チェック後、元気に走り出す牛

JA上伊那営農経済部畜産課は6月20日、JAが管理運営する伊那市の入笠牧場に牛を入牧した。市や県の関係者、JA担当職員ら約20人が参加。同JA管内の畜産農家やJA全農グループが管理する飯田市のみなみ信州繁殖センターから預かった38頭を牧場に放った。
放牧は、妊娠している牛や妊娠前の育成牛が対象。運動量を増やすことで足腰を鍛え、分娩時の負担軽減や、搾乳・妊娠できる生産寿命を延ばすことを目的に、毎年受け入れている。また、夏場の育成牛管理にかかる生産者の労務軽減や、高騰化している飼料などの生産コスト低減にもつながっている。
この日は、預かった黒毛和種やホルスタイン種などの健康状態を確認し、駆虫剤を投与。ストレスを軽減させるため、それぞれ牧区を分けて入牧させた。今年は牧草の品質向上を目指し、JA担当職員が5月に牧区全体へ肥料を散布した。
放牧した牛は、標高約1600メートル、面積約305ヘクタールある冷涼な同牧場で、10月上旬ごろまで過ごす予定。
同課の担当職員は「栄養豊富な牧草を食べながら足腰を鍛えて、下牧まで元気で健康に過ごしてもらいたい」と話した。

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