JAみなみ信州助け合い組織「にじの会」清内路ミニデイでは11日、阿智村清内路の集会所「憩いの家」で会員13人のほか地域住民2人、同JA職員4人が参加し、昔ながらの朴葉寿司づくりをつくり皆で味わった。
同支部での朴葉寿司づくりは毎年の恒例行事となっており、メンバーが入れ替わりながらも長年参加しているメンバーも多く、分担しながら手際よく作業を進めた。酢飯の上に煮込んだシイタケやタケノコ、エンドウ、薄く焼いた卵などを乗せ、削り節、ごま、紅しょうがを散らして朴葉で包んだ。米3升を炊き、朴葉寿司約100個、朴葉巻き約160個をつくった。葉を広げると朴葉の良い香りが広がり、試食した参加者は「今年も食べられた」と満足そうな表情を見せた。
原みどり代表は「大勢の皆さんで張り切って楽しく朴葉寿司をつくることができた。皆さんの元気な顔がみられるこの活動が楽しみ。これからも長く活動を続け伝統食を守っていきたい」と話した。
にじの会では13の地域ごと定期的に「ミニデイ」を開き、地域で暮らす仲間が顔を合わせ健康教室や料理教室を行い、支え合いくらしを豊かにする活動を行っている。同地区では朴葉の新芽が大きくなるこの時期に「淡竹」が旬を迎えることから山の幸を具材にして寿司をつくる。以前は養蚕が盛んであったことから蚕が脱皮する時期の束の間休息に朴葉寿司をつくり楽しんできた歴史もある。具材は家庭によってそれぞれの「家庭の味」がつまった伝統食として親しまれている。