JA上伊那花卉部会トルコギキョウ専門部は6月12日、伊那市のJA本所で2024年度トルコギキョウ販売推進会議を開いた。23年度は出荷本数が日本一となる約244万本、販売高約3億6300万円と、ともに過去最高となった。24年度も引き続き、出荷比率の向上や認知度向上に力を入れ、本数250万本、販売高4億円と、ともに日本一を目指す。
この日は、生産者やJA役職員、市場の担当者ら約80人が出席。23年度事業実績や24年度販売目標、出荷計画などを確認し、市場担当者が販売情勢を報告した。
トルコギキョウは同JAの主力品目のひとつ。上伊那地域で育種した耐病性の高い品種や花型・色に特徴のある品種など、さまざまなオリジナル品種が特徴だ。現在、品種は50を超え、JA出荷量全体の85%を占める。上伊那産は葬儀やブライダルなどに幅広く使用され、市場からの需要も高い。
今年は、2月や4月以降の高温傾向により、1週間ほど生育が早まっている。長期安定出荷を目指す同JAでは、6月17日から今年の出荷を開始。需要が高まるお盆や秋のお彼岸に合わせた栽培管理を行う。
この日は14市場の担当者が出席し、今年の出荷計画を確認しながら、生産者らに情勢や要望を伝えた。市場担当者は、高温傾向により全国的に品薄状態になった昨年でも、上伊那のトルコギキョウは切花率が80%と高かったことや、若手生産者も多く出荷本数、販売高がともに伸びていることなどを高く評価。「オリジナル品種を強みに、安定した出荷をお願いしたい」と話した。
専門部の山崎正人専門部長は「1本でも多く出荷し、今年も日本一を目指そう」と呼びかけた。