新グループ発足 協同の力で仲間と実現する「産直朝市」

JAみなみ信州
地域の皆さんと交流を楽しむ山本産直朝市のメンバー
地域の皆さんと交流を楽しむ山本産直朝市のメンバー

JAみなみ信州女性部山本支部の目的別グループ「山本産直朝市の会」は15日、飯田市山本の同JA山本支所の駐車場で朝市を開いた。「地元でとれた農産物を地域の皆さんに届けたい」と今年度発足したばかりの同グループが行った朝市には多くの来場者があり、販売の機会だけではなく地域住民の交流の場となっている。
昨年同地区の同JA委託生活店閉店後、直売コーナーに出荷していた生産者や買い物に来ていた地域住民からの要望もあり、同支部では農産物販売の機会を模索する中、軽トラ市を開いた。利用者から「定期的に開催してほしい」と好評だったことから、同JAと地元農家が協力してこれまで4回の軽トラ市や朝市を開いた。活動の基盤ができてきたこと、今後も地域と女性部の力を合わせてより多くの人に活動を知ってもらい広げていくために、同支部で直売部や総菜部として活躍していた女性部メンバーも含め9人が集まり新グループの発足となった。
同グループの小池厚子代表は「手探りで始めた活動だが、前向きにアイデアを出し合い回数を重ねてきた。女性部のグループとなったことで様々なつながりもでき、協力いただける仲間も増えた。ひとりではできないことも仲間となら実現でき、より良いものになっていく。皆さんの力を合わせてこれからも盛り上げていきたい」と話した。
この日はメンバー6人を含む軽トラや乗用車8台が並び野菜や切花、きのこなどを販売した。地元業者による花苗や和菓子の販売、たこ焼きやピザなどの屋台も並び、9時の開催と同時に多くの客が訪れた。メンバーはおすすめの食べ方などを伝えながら来場者との交流を楽しみ、会場のあちこちで笑い声が響いた。
買い物に訪れた同地区の熊谷康恵さん(83)は「買い物に行って声をかけ合うことも楽しみのひとつ。今日も久しぶりに会えた人もいて元気な顔が見られた。これからも続けてもらいたい」と笑顔で話した。
今後はお盆や収穫祭、お彼岸などのタイミングで朝市を開く予定で、次回は8月の開催を計画。また同グループに加入したいと女性部へ加入するメンバーもおり、仲間の輪が広がっている。

MENU