農産物検査員技術確認会 検査レベルを平準化

JA上伊那
麦類の品位鑑定を行う検査員
麦類の品位鑑定を行う検査員

JA長野県農産物検査協議会は6月7日、伊那市のJA南信会館で2024年度の農産物検査員技能確認会を開いた。県内JAの麦の等級判断を担う農産物検査員が対象で、JA上伊那や信州諏訪、みなみ信州管内などから24人が受験。麦類の品位と銘柄鑑定を行った。
技能確認会は24年度産の米や麦、大豆の品質や形質の特徴を把握し、農産物検査員の検査レベルを平準化させ、品位格付けを統一することが目的だ。各品目の出荷開始に合わせて開かれ、技能確認会に合格した農産物検査員のみが、その年の検査員として出荷検査を行うことができる。
鑑定の前には、JA全農長野の担当職員が良品質の麦の確保に向けた注意事項を説明。特に、出穂期以降の高温多湿で発生しやすく、県下の一部圃場でも既に発生が確認されている赤かび病や、収穫時期の大雨や降雨が続くことで粒の色があせて光沢を失った「たい色粒」の混入に気をつけるよう呼びかけた。
鑑定には、大麦と小麦合わせて40点が並び、受験した検査員は被害粒の有無や粒の形、色などから品位と銘柄を見極めた。
JA全農長野の担当職員は「上伊那管内でも、今後の降雨の状況によっては、たい色粒の発生が考えられる。適期収穫を呼びかけるとともに、発生した場合は適正な格付けをお願いしたい」と話した。
JA上伊那管内では5月29日から大麦、6月20日から小麦の収穫が始まる予定。

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