小麦圃場巡回 6月20日から収穫開始

JA上伊那
小麦「ハナチカラ」の生育状況を確認するJA職員ら
小麦「ハナチカラ」の生育状況を確認するJA職員ら

JA上伊那営農経済部と上伊那農業農村支援センターは6月6日、小麦「ハナチカラ」の圃場を巡回した。今年は4月が高温傾向だったことで、生育は平年より3日ほど早まっている。発生が心配された赤かび病も、大きな影響はない見込み。巡回後には会議を開き、6月20日の収穫開始を決めた。
JA管内では、中・北部地区を中心に小麦を栽培。昨年から品種を変更し、凍霜害に強いハナチカラを栽培している。約276ヘクタールに作付けし、収穫量は967トンほどを計画する。
同JAでは、昨年全国的にも赤かび病の発生が問題になったことを受け、今年から感染しやすい開花期の防除を徹底。個人での防除作業が困難な生産者に対し、JAが委託作業を取りまとめ、ドローンを使った防除を行った。
巡回は生育状況を確認し、刈り取り計画を調整するのが目的だ。この日は、JAの米穀野菜担当や米穀施設の担当者、同支援センターの職員ら18人が参加し、伊那市内の生育の早い圃場5カ所を巡回。参加した職員らは生育状況や赤かび病の発生状況を確認した。
巡回後の会議では、収穫適期の判定やカントリーエレベーターの受け入れ計画を確定した。
同部米穀課の吉原由樹係長は「今後、収穫まで赤かび病の感染が広がることも考えられる。防除を呼びかけるとともに、収穫時に健全な麦と混ざらないよう注意していきたい」と話した。
県内では6月3日に、赤かび病多発注意報が発表されている。同JAでは、発病した小麦が混ざらないよう、収穫前に担当職員らが圃場を回り発生状況の確認を行っている。

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