飯田市の川路保育園の年長園児16人は5月30日、飯田市川路にあるおよそ5アールの田んぼで田植えを行った。保護者10人ほども一緒に作業し、地域の農家やJAみなみ信州も米づくりを支援している。同園での米づくりは今年で19年目。収穫した米の一部は国際協力田運動の支援米として提供し、アフリカのマリ共和国へ送られる。
この日は園児と保護者が1列に並び手植えでうるち米「にじのきらめき」を植えた。園児らは泥に足をとられながらも一生懸命に作業し、年少・年中園児の応援もありにぎやかく田植えを行った。
田んぼを管理する同地区の関島晟さん(78)は「大人が手本となって子どもたちに作業を楽しむ姿を見せることが大切。地域全体で子どもの成長を見守り、大人と子どもが一緒に体験して楽しさや大変さを感じてほしい」と話し、この日も園児のために仮設トイレや泥を流すお湯を用意するなど園児の作業をサポートした。
吉村みのりちゃん(5)は「楽しかった。五平餅にして食べたい」と話し、一緒に作業した父の俊貴さん(34)は「家庭菜園で野菜を作っているが、米づくりはなかなかできないので良い経験をさせてもらえた。自分の手でつくることでお米1粒ずつを大切にする心も育つと思う」と話した。
同園では10月中の収穫を予定し、11月には収穫した米を使った五平餅づくりを計画している。