父の日にヒマワリを 出荷本番

JAあづみ
出荷規格を確認する生産者ら
出荷規格を確認する生産者ら

JAあづみ管内では、ヒマワリの出荷が本番を迎えている。同JAのヒマワリ出荷量と販売額はともに県内トップで、2023年度の販売金額は5年ぶりに2000万円を突破し2203万円(前年比12%増)、出荷数量は41万本(前年対比15%増)だった。市場からは品種構成や品質面で定評があり、注文は増加傾向だ。
24年度販売計画は2100万円、栽培戸数は45戸で、45万本の出荷量を見込んでおり、関西や中京方面の市場へ出荷する予定だ。出荷は7月中下旬をピークに10月頃まで続く。
5日、出荷最盛期を前に安曇野市堀金のそ菜特産流通センタ―で出荷目揃い会を開いた。生産者ら約20人が参加、販売情勢や出荷規格、荷造り方法などを確認した。
小山幸亮営農指導員が荷造りなどについて説明。小山指導員は「花径は開花前のつぼみの状態で計測し、箱の中身を揃えた荷造りをして欲しい。厳正な選別な高単価に繋がる」と呼び掛けた。
営農経済事業部農産課によると春先は高温傾向で発芽揃いは良好。例年よりも露地の播種を早く行う事が出来ている為、父の日前の出荷も増える見込みだ。
ヒマワリは父の日の贈り物や結婚式等の夏の装花として人気があり、直播ができ強健でかつ初心者でも栽培がしやすいことから栽培講習会などを通じてさらに生産者を増やしていく。
主力品種は、花弁が濃いオレンジ色の「サンリッチオレンジ」、明るい鮮黄色の「サンリッチレモン」、花弁のオレンジ色と中心部の濃黒色のコントラストが美しい「ビンセントタンジェリン」など。これらは、切り花用に品種改良されているため一本立ちで一輪しか咲かないが、日の長さに影響されにくいため50~60日で開花し、計画的な出荷が可能となり生産者からも評判が良い。
また、花粉がでないため流通段階や購入後に花粉で汚れることがないことから消費者や市場関係者からも人気を集めている。
太田明久さん(57)は「見た目通り元気が出る花なので、父の日のプレゼントのほかにも部屋に飾って楽しんで欲しい」と願った。

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