JA信州うえだは6月6日、「営農技術員一人一研究発表大会と生産基盤強化対策取組の報告会」を上田市のJA本所3階大会議室で開催した。今後の栽培技術に係る問題点の解決策と農業所得の向上及び、農業生産基盤の確立の一環として、この大会を開催し報告会を行った。
当日は米穀や果樹など営農技術員代表者5人による研究発表が行われた。
その後、重点品目振興ビジョンや各地区事業部の生産基盤強化の取組について、営農指導部長や各地区事業部長から報告を行った。
同JAの眞島実組合長は「農家所得向上に向けた農業生産基盤の確立に向けJA信州うえだ役職員一丸となって取り組み、地域に根差した農業協同組合として持続可能な地域農業の確立に取り組んでまいりたい」と話した。
菅平高原営農センターの営農技術員萩原健太係長は「近年、生産資材価格高騰による経費削減が近々の課題。全農長野から現在主流のマルチより4μm薄い18μmの商品情報が入った。作業性向上や経費削減の観点から現行品との比較試験を行い導入の有効性を検証。前提としてレタスの生育、品質に差がないこととした。試験に協力してくれた生産者からマルチの交換距離が長く、はぎとる時の強度もあり使いやすいとの感想を得た。また、廃プラの量自体も約18%削減でき経費圧縮に寄与できる結果となったため、菅平地区の生産者に新型マルチを推進し330本を供給することができた。今後も地域組合員の期待に応えられるよう試験や研究を続けていきたい」と、抱負を述べた。