JAグリーン長野野菜部会タマネギ専門部で6月中旬から「タマネギ」の出荷が本格化する。6月7日の出荷目揃会を機に出荷量が増える。生産者の高齢化などにより毎年生産・出荷量の減少を危惧する中、JAでは荷造り負担軽減を目指した規格を設定し、個々の労働力に合わせて選択してもらいながら、生産・出荷量の維持・拡大をめざしている。
目揃会は長野市松代町の松代農業総合センターで開き、専門部員11人とJA職員が出席。販売対策会議も同時に行った。営農技術員が、先に開催した作況調査の結果を報告し、今年の生育状況を説明したのち、出荷規格を確認した。今年は、生育期に降水量が少なく、玉肥大など生育を懸念したが、収穫期を前に降水量を確保でき、作況調査においてはL~2Lサイズまでが84%と良好。出荷規格には「生食用のネット詰め」と「加工用コンテナ出荷」を規格として設定し、手間のかかりにくい加工用コンテナ出荷については、自身の労力や生食用ネット詰めの価格動向を加味しながら選択することを営農技術員が説明した。また、価格動向について、昨年度値決め価格がアップした加工用コンテナ出荷の単価は今年度も生産現場のコスト上昇等の状況を伝えながら交渉中であることをJA職員が報告。専門部員は「価格は農協さんに頑張ってもらって、自分たちは良いものを多く出荷したい」と意気込んだ。
JAのタマネギ出荷は6月上旬から7月中旬まで、生食用・加工用をそれぞれ地元市場に出荷する。販売情勢に合わせて、学校給食への入札や地元A・コープへの直接販売も行いながら、22トンの出荷を計画している。