事前授業で準備万端 下條小学校田植え

JAみなみ信州
一列に並び田植えをする児童
一列に並び田植えをする児童

下伊那郡下條村の下條小学校5年生37人は5月29日、同校近くの田んぼでJAみなみ信州下条支所職員3人の指導で田植えを行った。田植えを経験したことがない児童が多くいるため、同支所職員が事前に同校を訪れ出前授業を実施。児童は田起こしから収穫まで米作りがどのように行われているかを学びこの日の田植えに臨んだ。
およそ3アールの田んぼに集まった児童は同支所職員から植え方の説明を聞き、苗を持って横一列に並び、田んぼの両端から張った紐に付けられた印に合わせて手植えで作業を開始した。慣れない泥の感触や水の冷たさに歓声をあげていた児童も徐々に慣れ、泥に足をとられながらもおよそ1時間で作業を終えた。
5年1組担任の村澤彩教諭は「米づくりを経験したことがない子どもが多くいる中、地域の皆さんの協力でこのような機会を作っていただきありがたい。昔ながらの手作業での田植えは子どもたちにとって貴重な経験になった」と話した。
同JA営農部の幾島祥技術員は「事前授業の効果もあり、児童たちは集中を切らすことなく丁寧に手際よく植えてくれた。収穫までの過程を楽しみながら米づくりの大変さや収穫の喜びを感じてほしい」と話した。
10月には稲刈りとはざかけを予定しており、JAと児童らで一緒に管理を行っていく。

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