JA上伊那と生活協同組合コープあいちは5月25日、駒ケ根市の株式会社北の原ファームで田植え交流会を開いた。交流会には同生協の組合員や職員、同社の社員、JA職員ら合わせて29人が参加。昔ながらの手作業の田植えで交流を深めた。
交流会は生協の組合員に国消国産やJAとのつながりを感じてもらうことが目的。田植え体験を通じて米の良さやおいしさを改めて実感してもらうため、30年以上続けている。
コープあいちでは、JA上伊那産の米や野菜などに魅力を感じる組合員が「上伊那の会」として活動。愛知県内の店舗で農産物のPRイベントを計画し、普及活動に取り組んでいる。
この日、参加者は社員やJA職員に教わりながら10アールの水田に田植え。慣れない泥に足を取られながらも、事前に引いた線に沿って親子一緒に丁寧にコシヒカリの苗を植えた。
田植え後には、米の種類や水田の役割などをクイズ形式で学んだり、米ができるまでを紙芝居で紹介したりするなど、水稲栽培について知識を深めた。また、参加者にはバケツ稲づくりセットが配られ、自宅で米作りを体験し、稲の成長を身近で学んでもらう。
以前も参加したことがあるという組合員は「前に来た時よりも、上手に植えられた。秋の収穫が楽しみ」と話した。
9月には稲刈り交流会を開く予定だ。