JAみなみ信州は4月19日、飯田市の同JA本所で第27回きのこ部会定期総会を開いた。2023年度事業報告や収支決算、24年度事業計画や収支決算などについて協議し承認した。役員改選も行い、新役員に伊藤敏光さん(60・下條村)が再選した。
あいさつした伊藤部会長は「厳しい経営状況が続いているが、部会の力を合わせて高品質で安定した生産に励み、未来へ向け挑戦していきたい」と話した。
2024年度販売生産方針では基本的な栽培管理の徹底による高収量・低コスト栽培を目指した品種の試験栽培・導入の検討や、同JA独自の補助事業ネクスト・アグリ・プランを活用した生産基盤を強化に取り組むとした。販売面では生産者とJAの連携による精度の高い出荷計画の作成、同JA産多品目との連携による売り場の確保、南信州ブランドの強化に取り組み、生産者手取りの向上に努める。
23年度の生産量はえのきたけ、ぶなしめじ合わせて約4,338トン(前年比89%)となったが、販売では年間を通じて堅調な単価での販売となった。生産コスト高騰による厳しい状況が続いている中、ぶなしめじでは新品種への切り替えや包装形態の変更を行い将来に向け取り組んでいる。
同総会で優良農家表彰を行い、えのきたけ部門では本村嘉彦さん(飯田市)、ぶなしめじの部では(有)熊谷きのこ園(飯田市)を表彰した。