JA上伊那は5月24日、伊那市のJA本所で第28回通常総代会を開いた。総代定数530人のうち本人出席130人、書面出席345人の475人が出席。令和5年度事業報告、事業報告の附属明細書及び剰余金処分案の承認について、役員の選任についてなど全7議案を可決した。
令和5年度は、春先の凍霜害や夏場の高温干ばつなど不安定な気象により、果実・野菜の一部品目で生産数量が減少したものの、高単価で推移したことにより農畜産物の販売額は多くの品目で前年実績、計画ともに上回り販売品取扱高は138億5910万円(前年対比103.1%、計画対比106.7%)、当期末未処分剰余金は計画を上回る6億5171万円を計1した。
令和6年度は「3ヵ年計画(2022~2024)」の最終年度となる。JA上伊那ビジョン「わたしたちJA上伊那は、農を基盤に助け合い、ともに喜びを分かち合える地域社会をめざします」へ向け「持続可能な上伊那農業の実現」、「食と農を基軸とした協同組合の役割発揮」を実現すべく組合員・役職員が一丸となって取り組んでいく。
役員の選任では、任期満了に伴い理事28名(再任15名、新任13名)、監事6名(再任3名、新任3名)が選任された。
総代会終了後、理事会・監事会が行われ、代表理事組合長をはじめとした役付役員が決定。西村篝氏が代表理事組合長に再任(2期目)された。
その後の記者会見で西村組合長は「農業振興とJA経営基盤の確立、この2つを基本に、支援事業や営農経済部門の改革、経営のスリム化などを進めていきたい」と決意した。残りの役員は以下の通り。
▽代表理事専務理事=下島芳幸▽営農経済担当常務理事=白鳥健一▽金融共済担当常務理事=福澤一成▽代表監事=原孝一▽副代表監事=伊藤広和▽常勤監事=春日俊朗