JA上伊那営農経済部は5月14日、米穀野菜担当者会議を開いた。JA担当職員や全農長野、上伊那農業農村支援センターの職員18人が参加。各地区担当のJA職員が作物の生育状況を報告し、今後の栽培指導の統一を図った。その後、管内の圃場を巡回し、5月上旬の凍霜害の被害状況などを確認した。
担当者会議は北・中・南部の各営農センターの米穀野菜担当職員が情報を共有し、栽培指導につなげることを目的に毎月1回開く。南北に広く、多種多様な品目を栽培するJA管内で、担当地区の栽培品目に限らず知識の向上を目指す。
この日の会議では、5月中旬から本格化する田植えに向けた水稲苗の生育状況や田植え後の管理、近年発生が確認されている小麦の赤かび病の防除体制などを共有。今年は小麦の収穫時期前に圃場巡回を行うなど、品質の確保に力を入れていくことを確認した。また、JAの主力品目の一つアスパラガスの春芽の出荷状況や、夏芽の収穫に向けた立茎作業の注意点などを確認した。
その後、管内で凍霜害の影響を受けたインゲンやスイートコーンの圃場などを巡回。被害状況を全員で確認し、収穫までの指導体制や来年の凍霜害対策などを話し合った。また、今年から担当となった職員は、凍霜害の被害を受けた作物の様子を観察し、知識を深めた。
同部園芸課の小出順誠野菜係長は「職員同士で情報を共有することが大切。実際の圃場を見ながら様々なことを学び、指導に生かしてもらいたい」と話した。