大麦圃場巡回 生育3日ほど早まる

JA上伊那
大麦の生育状況を確認するJA職員ら
大麦の生育状況を確認するJA職員ら

JA上伊那営農経済部と上伊那農業農村支援センターは、管内で栽培されている大麦「ファイバースノウ」の圃場巡回を5月17日に行った。今年は4月が高温傾向だったことで、生育は平年より3日ほど早まっている。巡回後には会議を開き、収穫は5月27日から始めることを決めた。
同JA管内では南部地区を中心に大麦を栽培。管内の一部の圃場で風雨による倒伏や、3月下旬から4月上旬にかけて降水量が多かったことによる湿害が発生しているが、収穫量への影響は少ない見込み。作付面積は約199ヘクタールで、収穫量698トンほどを計画する。
巡回は生育状況を確認し、刈取計画を調整することが目的。この日は、JAの米穀野菜担当職員や米穀施設担当者、同支援センターの職員ら17人が参加し、南部地区4市町村の生育の早い圃場を巡回。参加した職員は収穫適期チャートを使いながら成熟度などを確認し、生育状況を確かめながら意見を交わした。
巡回後の会議では、収穫適期の判定やカントリーエレベーターの受入計画を確定した。今年から管内の大麦は、昨年新設された飯島町の南部カントリーエレベーターで全量を受け入れる。施設の処理能力が上がったことで受入日量が大幅に増え、今まで以上の適期収穫や出荷に期待が高まる。管内の収穫最盛期は6月上旬となる見込み。
同部米穀課の担当職員は「新施設での大麦の受け入れは今年が初めて。生産者が栽培した大麦を少しでも良い状態のまま出荷できるよう作業してもらいたい」と話した。

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