本年度初の巡回指導 異系混入防止をはかる

JAグリーン長野
調査を行うJA職員ら
調査を行うJA職員ら

長野市信更町で水稲種子を栽培する水稲採種部会は5月9日・10日、長野県と原種センター、JAによる苗の生育調査を行った。異形や病害の混入防止のために、生育ステージに合わせて巡回・調査を行っているもので、今年度初、本田への定植前の苗代巡回だ。
10日午前は県農業農村支援センター職員とJA職員が2組に分かれて調査官となり、地区内の生産者の案内で巡回。このうち、JA信更果実流通センター周辺地区では、さらに調査官が2組に分かれて6戸の生産者の苗間を巡回。極端に徒長しているものや葉の色が異なるものが無いかを目視で確認。いずれの生産者も異系や病害は発見されず、今後の温度管理に注意することや本田への田植え前に各自で再度確認してから田植えを行うことを申し合わせた。生産者の一人は「まずは安堵したが、これからまだまだ気を付けていかなければならないので、気は抜けない」と話した。
営農技術員によると、4月末から5月にかけては高温傾向だったが、生育は平年並みに推移している。同地区では早ければ18日頃から本田への田植えが始まる見込み。田植え前に必ず苗の確認を行い、異形等の混入防止による優良種子生産を呼びかけたい考えだ。

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